「ぎゃぉー」

「きゃーっ!」



悲鳴というよりはむしろはしゃいだ声で叫ぶゴンと、
その後ろから追い掛ける赤鬼。

赤い鬼の面をかぶったキルアは、ぎゃぉー、と訳も分からず叫びながらゴンを追い掛けていた。


ばたん
ばたん


ばたん
ばたん



リビング、キッチン、バスルーム…
部屋のドアが開いては閉まり、閉まっては開き、を繰り返している。


赤鬼に扮したキルアが鬼の鬼ごっこ



…雰囲気的には浜辺の恋人。
うふふ、あはは、捕まえてごらーん♪な感じ。



「鬼さんこちらー!」

手の鳴る方へー、とぱちぱちと手を叩きながら逃げるゴンがベッドルームのドアを開ける。



がばっ




「ゴンつーかまえたっ!!」


後ろからイキナリ抱きつかれる。

「キ、キルアっ!」

いつの間に追いついたのか、キルアがゴンの後ろに引っ付いている。


「ゴン捕まえたv」
「キルア速いよー!」
「へっへーん」
「むっ、何かむかつく」
「はん、そんなオレに捕まったのは誰かなぁ〜?」
「…むか。まっ、まだまだだもんねっ!」


怒りのオーラをむき出しにしたゴンがキルアの腕から抜け出す。

「あ」
「へっへーん、どうだー、キルア!」
「ほぉ…そっちがその気なら…うりゃ!」
「え?」

上手く逃げ切ったと思ったゴンを、ベッドに押し倒すキルア。

「なっ、キルア!?」
「そろそろ観念しよーね、ゴンv」
「観念って…」
「ゴン、ここがどこだか分かってんの?」
「…ベッド?」
「そ。で、ここですることといったら一つしかないっしょvだからさ…どわっ!!」

「にぃー。キルア今日が何日だか忘れてるでしょ?」


驚いた顔のキルアの下で、笑みを浮かべたゴンの手の中には数個の落花生が握られていた。


「ゴン、てめぇ…」


そう言って一旦ゴンから離れるキルアに、ゴンは手に持っていた豆を全て投げつける。

「やったぁー!」

見事命中してけらけらと笑うゴンは可愛くて、投げ返してやろうと思って豆を拾ったキルアの手が止まって、
一つだけ軽くゴンに放った。


「ゴンがあまりにもイケナイことばっかするから…意地悪したくなっちゃった」


「え?」

訳が分からずはてなマークのゴンの唇に軽く触れて、


「鬼はさ、悪さをするもんだって、知ってた?」


にやり、と笑ったキルアの手は、腹の辺りを弄って、


「やろ?」









……節分プレイ決行。(やめれ)







「ねー、キルア、節分って何なの?」
「え?こーゆーんじゃないの?」


「ちっがーうのだよ!節分とは文献によると………云々(以下略)」









アトガキ☆

…クラピカ乱入(何故に!?)。終われ。節分に間に合わなかったよ…もう終わるが良いさ。


今日、部活で豆まきしましたよ。でも豆まきならぬ豆合戦。しかも鬼への一方通行。鬼の反撃も有り…めっちゃ少量でしたが。
鬼役の皆様ご苦労様で御座いました。いや、マジで。

つか誰かもっと前から今日が節分だって教えてよ!
てかもっと早くから書き始めてよ自分!


完。今度こそ終わり。日記書いてないから代用すんません。


つか鬼の鳴き声って何よ?「ぎゃぉー」って。。