大好き
そして
愛してる

だから言える
胸を張って言おう

君を守る、と…


君だけの騎士 -knight-





もしもあなたの大好きな人が死んでしまったら、あなたはどうしますか?
いつも隣にいたはずのその人が、突然いなくなってしまったらどうですか?
あなたを支えてくれた大切な人が目の前から消えてしまったら…?

「ゴンならさ、どーする?」

とあるホテル。ふかふかのベッドの上であぐらをかきながら、キルアはゴンに尋ねた。
「何が?」
「オレが死んだら」
…無言。
まるで当然のことを言うように。今の気分でも尋ねるかのように言い放ったキルアに、ゴンは目を丸くした。
「なっ、何言ってんのキルア?いっつも冗談ばっかり…」
「ジョーダンじゃない、って言ったら?」
「えっ?」
なおも笑みをひくキルアを見てゴンは叫んだ。
「もっ、もしかしてキルア誰かに狙われてんの!?クラピカみたいに復讐とか…!?
あっ、もしかして…キルア自殺とかする気なの!?オレに不満があるなら言ってよ?
そっ、それにっ!キルア、オレとずっと友達でいてくれるって言ったじゃん!一緒に居てくれるって…言っ…」

言おうとしていた最後の言葉はとうとうゴンの口から出ることはなくて、そんなゴンの頭にキルアはそっ、と手をおいた。
その瞬間、ゴンの目に溜まっていた涙が一気に流れ出す。
キルアはその頭をよしよし、となだめるようになでながらくすっ、と小さく笑った。
「何がオカシイのさっ…えっぐ」
「悪かったよ、ゴン。ジョーダンに決まってんだろ」
「じゃぁ…?」
「あぁ、死なねぇよ。死んでたまるか!ってかさ、ゴン…」
未だ止まらぬゴンの涙を舐め、キルアは言った。
「オレの命はゴンだけのためにあるの。だからゴンを守りきるまで死なない、つか死ねない」
キルアはまだ続ける。ゴンに語りかけるようにして…。また、一人呟くようで…。
「オレの命はゴンだけのためのもんだよ。他の誰でもなくてゴンだけ。だから死なないよ。どんなことしたって、お前を守るまで…」
「うん」
そう言って笑うゴンの笑顔は、安心しきったとても綺麗な笑顔だった。

「ねぇキルア、大好きだよ?」
「ん?何だよ急に」
「ううん。キルアがさ、死ななくて本当に良かったなって思って」
「ばーか。絶対に死なねーよ。ゴンの笑顔に誓う」


僕の大好きな人は、いつも隣にいて、ずっと支えてくれた人。
誰よりも大切な人。
どんなことをしても君を守ろう。


君は僕の愛する人。





アトガキ☆
皆さん、ジャンプ見ましたかー?まだの方は是非とも立ち読みを!!もしくは購読v
ジャンプ読んだ方は何故石榴がこんなにも『守る』を連呼しているかお分かりですね?ゴンしか見えてないキルアが好きですvvお目汚し致しました。