…夏ネタ。海ネタ。
付属品:馬鹿キルア。
「キ〜ルアっ」
可愛い声でオレの名前を呼んだゴンはドアの隙間からひょこ、っと出てきて言った。
「海行かない?」
…??
「え?」
「だーかーらー、海だよ、海!ねー、一緒に行こーよー。」
『海』といえば夏の定番。
え?何の定番かって?
決まってるだろ、『デート』の定番!!
夏の海、白い砂浜、眩しい太陽
そして
水着ではしゃぐ恋人…
これぞ男のロマン!!
「もちろん行く!行くに決まってんだろ!!」
オレは即答した。
当然だ。
水着ではしゃぐゴン。
その可愛い声でオレを呼んで…
あ、呼んでるのは声だけじゃなくてゴンの身体か?
そうだよな
水着っていえば下に一枚だけなんだよな
つまり、それを剥いでしまえばゴンはもう裸で…
あ、でも服を脱がす楽しみ、ってのが無いのが残念だなぁー…
まー、良いか。
その分、ゴンの可愛さ&露出度upしてるしな!うん、全然O.K!!
「あー、良かった。キルア駄目って言ったらどーしようかと思ったー」
「バーカ、オレが断るハズねーだろ」
「そーだよね、ありがと!…んじゃさてと…」
と、言うとゴンはポケットからケータイを取り出した。ヨークシンで買った高性能なヤツ。
…って何故に今、ケータイ!?
オレが疑問を唱えてる間にゴンはケータイを耳に当て、相手が出るのを待っている。
…誰だよ、それ!!
「あ、もしもしクラピカ?」
なーんだクラピカか。心配して損したぜ。
「うん、キルアも大丈夫だってさ。海、楽しみだねー」
え?こいつクラピカまで誘ったのか?…くっそー、絶対オレとゴンの2人っきりだと思ってたのにっ!!
結構、本気でガックリきた。
んー、でもまぁ、クラピカ1人くらいならどーにでもなるかな、うん。
「レオリオ?うん、大丈夫だってさ。クラピカ電話しといてくれる?」
…1人じゃなかった…
あうー、ノックアウト。完全に戦意喪失。
…あぁ、それでもゴン
オレは…
分かったって、もう変な妄想しないから
だからゴン───?
「二人で、海行こ?」
「…」
「…」
「…ヤダ」
「へ!?」
「嫌だ」
「なんで?どうしてっ??」
「なんで、って…それは…」
「それは?」
「…きっ、キルアさっ、何か変なコトばっか考えてるでしょ?」
「え?なっ、何のことだかさっぱり…」
「嘘つきー」
「うっ………なんで分かった?」
「なんとなく」
あ
ちょっと今の短いゴンの言葉を嬉しいと感じてしまった。
なんとなく、分かる
なんて
表面じゃなくて、もっと深いところで繋がってるみたいで…
でももっと繋がっていたくて、オレは自然とゴンに抱きついていた。
「暑いんだけど?」
「オレは暑くないよ」
「オレが暑いのっ!」
「人肌が恋しいの!!」
「ワケ分かんないよ、キルア」
本当は人肌じゃなくて、ゴンが恋しかったんだったりして
オレはその手に少し力を込めて
ぎゅっ、とゴンを抱きしめた
その後ゴンの顔が真っ赤になってたのは、オレとゴンだけの秘密。
アトガキ☆
微季節外れっ!!…ま、まぁ、世間一般さまは夏休みだから良いかぁ…。(ぉぃ
えと、キルア壊れっ放しで、ゴンがちょいと冷ためなのは意図的にやってます(笑)。特に最初のキルアは壊れ過ぎ…後で読み返して恥ずかしくてしょうがない…ま、そーゆーことなのでご承知下さいまし。
それでは、誠にお目汚し致しました。お読み下さいましてありがとうございますvv